2016年 さくら地区会 10月例会

平成28年10月17日(月)18時30分から、熊谷商工会館にて、さくら地区会10月例会を開催しました。『人が辞めない組織づくりをめざして』というテーマで、埼玉同友会北部地区会の三矢精工株式会社 代表取締役社長 髙橋尚樹氏に報告していただきました。

 

三矢精工株式会社 取締役 高橋尚樹氏

 

三矢精工株式会社は、1913年創業の会社です。先代の社長は、ワンマン経営だったので、社員は言われたことをやるだけ、おとなしく何も考えない社員が多くなってしまったそうです。髙橋氏が父親の会社に入社して間もない頃、会社のトイレの落書きに、会社の不満が書かれていたことにショックを受けたそうです。希望がない会社、雰囲気が悪い会社のままではいけないと強く感じた瞬間だったそうです。

そんな中、将来の幹部候補社員を採用するために、同友会の共同求人活動に興味を持ち、入会を決めました。
 
新卒の採用後に髙橋氏が力を注いだのは、社員教育でした。自動車部品の中でもあまりユーザーの目には入らないが重要な部品を生産している同社は、創業時からある「見えない製品への誇り」を持ち、自分たちのやっている仕事が社会にどのように役に立っているのかを社員に浸透させることを大切にしてきたそうです。

そして、社長との思いを共有していくために、幹部社員を育てることに力を注ぎます。幹部には、部下の育成、利益を意識して組織を動かすことが仕事であると伝えて、社長から幹部、そして、その下の社員へと良い会社の色に染めていくことが自分の仕事であるとおっしゃっていました。

髙橋氏が考える自社の特徴は、「家族的」であることだそうです。例えば、何か問題が発生したときに、社長どうしましょう?と聞かれたときに、あなたはどうしたいのか?考えさせるのだそうです。社員自ら考えてきた相談に対して回答するように心がけているうちに、社員自ら考え、行動し、風通しの良い社風になってきたそうです。もちろんこうなるまでには時間がかかったそうです。また、一度退職した者が、また戻ってくることがあるというところも、特徴なのではないでしょうか。退職して他の会社を見て、やはりまた三矢精工で働きたいと思わせる会社になってきているのだと思います。

 

報告の後は「社員が働きやすい社風とはどのようなものですか」というテーマで、グループ討論を行いました。それぞれの参加者の会社の規模も置かれている状況も異なりますが、社員を根気強く、きめ細かく教育していくことや、社員の話をじっくり聞くことやコミュニケーションをとることの大切さなど、ディスカッションをしながら、改めて気付かされることが多かったように思います。

2016年10月18日さくら地区会事務局